vol.30 2004/01/17

《食事に対する思い》

みなさん、あけましておめでとうございます。
かつ丸です。
昨年中は多くのお客様にご支持をいただき、大変ありがとうございました。
この場をお借りしまして、ご挨拶させていただきます。

今年ナチュラルドッグライフは、お客様からのご相談や要望も多かった商品を各トップメーカーと提携し販売することとなりました。

ナチュラルドッグライフでは「バランスがとれた愛情のこもった手作り食が一番」と言い続けて参りました。それは今も変わりはありません。
以前、ぼくがフードアドバイザーの仕事をしていた時、あまりにも病気で悩んでいるワンちゃん(飼い主さん)が多く、その原因のほとんどが食事からくるものでした。
私達人間もそうなのですが、食品に入っている添加物や食材そのものに知らない間にかかっている農薬、化学肥料による現代病みたいなものがワンちゃんにも似たような症状が非常に多く見受けられました。
アレルギー等を起こすと一般的には獣医さんに行き、抗生剤による治療をおこないカユミや炎症をおさえますが、実はそれも知らず知らずの間に体内に蓄積され他の病気を併発する恐れがあることを知らない飼い主さんが非常多かったのです。
みなさん困り果て、その末電話で相談してきました。
そこで国内で信頼できる完全無農薬・無化学肥料・無投薬の素材を用いた主食に無農薬ハーブによる解毒や活性により、ほとんどのワンちゃん達が改善へと導かれました。
食事の大切さを痛感しました。
今や無添加のドッグフードは当たり前のように出回って参りましたが、いくら製造段階で無添加であっても素材が粗悪なものを使用しているものは何の意味もないのです。
みなさまにも食事の大切さをまずご理解していただきたいのです。

最初にも書きましたが、一番よいと思うフードは「バランスがとれ愛情のこもった手作り食」です。
しかしながら現実は農薬や化学肥料を使用していない食材は手に入りづらく、購入できたとしてもコストが非常にかかります。
そこで、よい素材の手作り食がなかなかできない方のために、それに代わるフードを国内自然食トップメーカーのご協力により新たに開発し、販売の目処が立ちました。
詳細は近日発表いたしますので、楽しみにしていてくださいね。

病気になってから慌ててフードを見直すのではなく、健康なうちから安全なものを選んであげてください。
それが長生きとして飼い主さんに帰って来ます。




vol.29 2003/12/01

《クリスマス》

みなさん、こんばんは。かつ丸です。
12月になりました。今年もアッと言う間に1年が過ぎようとしています。
街もクリスマス色に染まり、なんだかロマンチックな気分に・・・
この季節はペット業界(生体)にとって一番の稼ぎ時となります。
昨日、電器屋さんと同じ名前の大手のペット販売チェーン店の前を通ったら、駐車場待ちの車で大渋滞となっていました。
本当に迷惑な話です。

なぜそんなに混んでいるかというと、理由はクリスマスプレゼントなるものです。
ぼくの話を見ている方の中でも、クリスマスにワンちゃんを購入したという方もいるかもしれません。
そのことが善い・悪いは別として、海外(ドイツやイギリス)の保護団体は『犬はクリスマスプレゼントではない!』というスローガンを掲げています。
このことをみなさんはどうお感じになるでしょうか?

今年のクリスマスにワンちゃんを購入しようとお考えの方は、「ワンちゃんを買う・飼う」のではなく、「家族を迎え入れる」と見方を変え、もう一度立ち止まって最善の状態で本当に迎え入れることができるか真剣に考えてみてください。
ぼく個人は犬を簡単にプレゼントの対象にするものではないと考えています。
こんな例もありました。

彼氏が彼女へクリスマスプレゼントとして仔犬を買ってあげました。
20才くらいの2人は、まるで子供を授かったようにワンちゃんをかわいがっていました。
1年後、そのワンちゃんは体重40キロを超え、立派なバーニーズマウンテンとなりました。
彼女の親御さんは始めは反対していましたが、あまりのかわいさにいつしか協力してくれるようになりました。
まだこの頃は1年で自分自身より大きくなるとは夢にも思っていなかったようです。
その後、その2人はケンカし別れ、ワンちゃんの世話をするのはもっぱら彼女のお母さんになりました。
バーニーズくんは家の中の生活から外の犬小屋にいつの間にか引っ越していました。
小さい頃はいつもキレイにしてもらっていたのに・・・。

このようなプレゼント絡みのかわいそうなワンちゃん達をぼくは何十例も見てきました。
その度に重たいため息が出ます。
みんながみんなこうではありませんが、なんともすっきりしない話が多いのはこの時期偶然ではないような気がします。




vol.28 2003/10/16

《利 休》

みなさん、こんばんは。かつ丸です。
今晩は続けて2話めを書きたいと思います。

6月のある日、湘南の葉山にあるワンちゃんのグッズ屋さんに遊びに行った。
オーナーのご夫婦の人柄が好きで、たまに顔を出している。
いつもお茶を飲み、同業者のぼくに本音を話してくれるので、おもしろい話が聞け、ついつい長居をしてしまいます。

その日、オーナーのおくさんが「そう言えば、お隣に拾って来たワンちゃんがいて、全然動かないのよ。」とぼく達に言った。
するとタイミングよく、隣のおくさんが「利休、ごはん食べないの」と泣きそうな顔でお店に飛び込んで来た。
何が何だかわからなかったけど、隣なのですぐに見に行った。
そのコは段ボールの上でカエルがひかれたみたいにベターっと手足を広げ、うつ伏せの状態で寝ていた。
それを見た瞬間、「うわっ死んじゃう!」という言葉が頭をよぎった。
反応があるかどうか体を摩ったり声をかけたりしたのですが、あまり動かない。
事情を聞くと、息子さんが車で逗子の住宅街を走っていたところ、白い犬がヨロヨロと同じ場所をくるくると回っていたそうだ。
一度は通り過ぎたのだが、どうしてもその犬のことが気になり戻ってみたところ、やはり同じ場所でヨロヨロしながらくるくると回っていた。
その姿を見ていたたまれなくなり、車に乗せ連れて帰って来たそうです。
ガリガリに痩せ、目もあまり見えていない。何日間どこを彷徨ったのか、体中ダニだらけ。
すぐに病院に連れて行ったそうです。
獣医さんからは、歳をとっていることから安楽死をすすめられたそうだが、奥さんは利休に1日も長生きしてほしいと願い、連れて帰って来たそうです。
そして3〜4日は歩ける状態だったが、今日は朝から食欲がなくずーっとこの状態だとぼくに言いました。

ぼく達は一旦、藤沢にある自宅に帰り、消化吸収がよい手作り食とビタミン剤等のサプリメント他を用意し、利休の元へ戻った。
スプーンで口に入れてみると、今までじっとしていたのがウソのようにバクバクとごはんを食べ始めた。(横たわったまま)
あっという間に150gくらい食べてしまいました。
奥さんはとても喜んでくれました。
ごはんの作り方をお伝えして、また近いうちに様子を見に来ることを約束しました。

数日後、おくさんの献身的な世話のおかげで、利休は近所を(200mくらい)を歩ける程にまでなっていました。
体はガリガリに痩せたままだったが、数日前見た時とは想像もつかない姿になっていた。
おくさんはぼく達が訪れる度にお土産をたくさん持たせてくれた。
お土産をあげたいのはぼく達の方なのに・・・
歳をとり病気や痴呆症になった犬を捨てる人もいれば、逆に助ける人もいる。
ぼくはそのおくさんが天使のように見えた。

利休と名付けたのは息子さんです。
利休と言えば「千利休」 お茶の文化を作った人で知られています。
葉山の利休は犬文化を作っていく生き証人だと思っています。
今現在も利休は『生きる』ということでその事を発信し続けている。
頑張れ、利休!




vol.27 2003/10/16

《冷静に考えて》

みなさん、こんばんは。かつ丸です。

ブリーダーやセミプロからワンちゃんを購入すると、必ずといっていい程多頭飼いの話がくる。
「ワンちゃんにとって、多頭飼いの方が犬がよくなる」と言った具合だ。
犬は集団生活をするのが自然で、基本的にはその方がいいとぼくも思っています。
そこで気を付けないといけないのが、「簡単にその話に乗らない」ということです。
全ての環境を考慮して、選択する必要があります。
単純に経済的にも2匹になると倍かかります。
その他、しつけや散歩・・・本当に面倒を見れるのか?
このようなことをよく考え、ワンちゃんを受け入れてもらいたいものです。

また、どちらかと言うと小型犬の飼い主さんに多いのですが、オスメスを飼って子供をとりたいと考えている人がいます。
気持ちも何となくわからないでもありませんが、『命を作る重大さ』を知った上で十分に勉強(遺伝的なこと)し、作った子供達の面倒を最後まで見れるかまでを考えている人が少ないような気がします。
子作りゲームではないのです。

アメリカにある『パピーレモン法』等は、購入してから遺伝性疾患が発生した場合、引渡し金額の最高3倍を医療費として請求できるそうです。
日本も早くこのような法律ができることを願っています。
一部の人の自己満足、或いは小遣い稼ぎで、ワンちゃんを利用しないでほしいものです。
ブリーダーやセミプロから、また有名店からのワンちゃんのオーナーの誘いは「選ばれたものの喜び」という感はありますが、特別なことではありません。
いい話が来ても冷静に判断してください。
ワンちゃんにハマり、ワンちゃんを次から次へと購入し、ドッグショーに出し、自分の生活が大変になり、結局自己破産にまで追い込まれ、購入したワンちゃんを里子にだし、自分が最初に描いていたものと全く違うものを手に入れた人をぼくは何人も知っています。
本当はこんなはずじゃなかったのに・・・




vol.26 2003/10/11

《犬の命は自分で守る》

みなさん、こんばんは。かつ丸です。
犬は家族の一員であります。
しかし、犬は「犬」であって人間ではありません。
時にはパートナーになったり、友達になったり、そしてぼくたちを心の底から癒してくれる、そんな彼等だが残念なことに寿命が決まっています。
かなしいことに・・・

犬種や個体差によって違いはありますが、15年程の命です。
とても短いです。
ぼくは個人的に20歳は生かすと決めています。(小型犬)
そのために、まず一番肝心なのは『食生活』だと考えます。

最近、昔大きな公園で一緒に遊んでいたワンちゃん達が亡くなったという話を耳にします。
ぼくはすぐ「あのコ何食べてたっけ?」と聞きます。
怖いことに短命なのがあるフードメーカーを食べているワンちゃんに多いのです。
偶然かなぁ・・・なんて思っていると、それが何匹も何らかの異常をきたし亡くなります。
確率から言うとかなり高いのです。これは偶然ではありません。
そのメーカーのフードは安く、18キロで4千数百円くらいです。
宣伝費に異常にお金をかけているらしく、フードの内容は最悪です。
気になって調べてみると、使用している肉は3D、4D、病気或いは不具合になった牛・豚のものを使用。
最新の設備の工場で消毒・加熱殺菌し練り上げ、あとから必要に応じ添加物をスプレーで添加するというような、やっていることはメチャクチャです。
何ヵ月経っても酸化しないのは添加物のせいです。
また、「自然食」や「プレミアムフード」と謳っているメーカーもかなり怪しいです。
記載されている成分はあとから添加されるものがほとんどで、数字合わせという感じです。
もし、そのようなフードを何年も食べ続ければ元気なコも病気になります。
様々な機能が添加物により低下し、のちに欠損疾患を生み出します。
そして抵抗力がなくなり、病気になりやすい体になってしまうのです。

いつ頃から【犬=ドッグフード】になったのでしょうか?
ぼくも以前はそういった観念を持っていました。
しかし今は違います。【ワンちゃん=手作りゴハン】
何年もの間、自分のコ(人間)に安価で粗悪なインスタントラーメンを食べさせ続けたら、どういうことになるでしょうか。
例えば人間の場合、50年食べ続けたと思ってください。
きっと病気になります。
今あげているフードをもう一度見直してみてください。
愛犬を病気などで失くしてしまってからでは遅いですよ。

この話を聞いてチョットでも「そうだな」と思ったり感じたりした人は、その直感を大事にして、すぐに始めてみてください。
きっと【長生き】という形であなたに返って来ます。
詳しい手作り食レシピはVol.24を参考にしてください。




vol.25 2003/10/09

《日本に犬を渡さない》

みなさん、こんばんは。かつ丸です。

●犬を欲しい時は、まず里親になるために犬を探す。
●純血種が欲しい時は、日本円で5〜10万円程で長年共に暮らせる犬種を慎重に選択する。
●ドッグショー等に出陳しショーを楽しみたい人は、日本円で30万円くらいでブリーダーからショータイプの犬を手に入れる。

これが北欧のスタイルです。
以前にも申し上げたが、日本では犬を商品として扱っている人がほとんどです。
イギリス人ブリーダー達が日本人に犬を売りたがらないのは、そのせいです。

数年前にショップをやっていた頃、仲間の1人がイギリスのヨークシャ地方に伝説のヨーキー(46CC)を見に行った時もそうだった。
20帖程の部屋で、壁の3面が上から下までロゼットでびっしりの応接間みたいな所で、1時間半にも及ぶ説教から始まった。
フラットコーテッドRのブリーダーも同じだった。
まるで日本人に犬を渡すのは恥べきコトのようだった。
「どうせ買い切れなくなってこの犬を最後には食べるんだろ!」とまで言われた。
当然、買い付けはできなかった。
数人のブリーダーを除いて、日本人に犬を渡すと「村八分になる」と言っていた。
誤解も多々あるが、今までイギリスに訪れた日本人エージェント達は相当話と違うことをやっていたらしい。(ほとんど詐欺)
信用を取り戻すのは並大抵のコトではないことを感じ、また、犬に対する文化・意識の違いを痛感した。
たくさんの日本人が海外(北欧)に立ち、その空気を感じている割には日本の犬業界は変わっていない。

巷ではティーカッププードルや1キロにも満たない極小チワワ、単なる未熟児に高価な値を付け、そのワンちゃんに遺伝性疾患が出ようとも知らん振り。
更に交配するアホもいる始末。
ワンちゃんが本当にかわいそうである。
オモチャが欲しいならアイボにしてくれ。それで十分でしょ。
今もこの寒空の中、数万頭の犬が捨てられ彷徨っている。
ぼくがイギリス人なら、やっぱり今の日本には犬を渡さない。




vol.24 2003/10/08

《手作り食レシピ》

みなさん、こんにちは。かつ丸です。大変ご無沙汰しております。
今回はお約束通り、手作り食の基本レシピをご紹介します。
ぜひ参考にして、愛犬のために作ってみてください。
市販のドッグフードよりかは明らかによいと思います。

手作り食は食材とバランスが肝心です。
今回は安全面などを考慮して、生食はご紹介しません。

有機穀類
約40%
ごはん(米・玄米・ヒエ・アワ・赤米・大麦)、かぼちゃ、小豆、大豆、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ
2種類
以上
汚染の少ない食肉
約40%
鶏(ささ身・砂肝・ハート・レバー)
牛肉(赤身)、豚肉(レバー・脂身の少ない所)、ラム肉、ターキー、うさぎ、カンガルー、鹿肉、馬肉
1種類
以上
有機野菜
約10%
ブロッコリー、アスパラ、キャベツ、モロヘイヤ、だいこん葉、ごぼう、ニンジン、レタス、よもぎ、あした葉、パセリ、ガーリック、カリフラワー、トマト
3種類
以上
栄養補足
約5%
ナチュラルチーズ、チェダーチーズ、きなこ、すりごま、サンフラワーオイル、豆腐、ひじき、みそ汁、はちみつ、リンゴ酢、天然塩、納豆、ドライフルーツ
1種類
以上
補助食品
約5%
ケルプ、消化酵素、酵母、木酢液 等

【調理方法】
1 食材(お肉・野菜)をフードカッターで細かくします。
  ※フードカッターを使用するのは、消化吸収をよくするためです。
2 お肉を茹で、灰汁を取り除きます。
  別のお鍋で野菜を煮ます。(灰汁を取り除きます)
3 お肉・野菜・ごはん(穀類)を混ぜ一緒に煮ます。
  *リゾット風になったら出来上がりです*
  人間の赤ちゃんの離乳食のような感じです。

我が家は小型犬なので、1週間分くらいの量を一度に作り、小さいタッパに1食分ずつ小分けにし、冷凍保存します。
食べる半日くらい前に自然解凍をし、食べる直前にサプリメント等を入れて与えています。

(注意)
●無農薬、無添加、無投薬の素材を使用してください。
●野菜もお肉も灰汁は必ず取り除いてください。
●味付けをしないでください。
●余分な脂分は捨ててください。(多すぎる場合)
●ワンちゃんの状態によって、お肉の種類や割合を減らしてください。
●レバーを1種類だけで多量に使用しないでください。
●電子レンジでの解凍や、アルミのお鍋での調理は避けてください。

ドライフードと比べ水分量を多く含みますので、ドライフードの倍くらいの重さを与えてください。
歯に歯垢が付きやすくなりますので、歯磨きはしっかりとしましょう。
以上が基本レシピとなります。
アレルゲンがわかっているコは材料を考慮し、バランスのとれた手作り食を試してみてください。




vol.23 2003/08/01

《食について》

みなさん、こんばんは。かつ丸です。
だいぶご無沙汰してしまいました。(*- -)(*_ _)ペコリ
今回は、最近問い合わせの多い【食事の話】をしたいと思います。

Natural Dog Lifeでは、当初ドッグフードを扱っていましたが、現在はご存知の通りフードに関して一切HPではご紹介しておりません。
フードの素材、輸送方法、メーカーのポリシー等を考慮すると、ぼくが自信を持ってご紹介できるものがないのが理由です。

ドッグフード事情を少しお話します。
現在人気のあるプレミアムフードやナチュラルフードというものがありますが、あれって本当なのでしょうか?
ぼくが何十匹もワンちゃんと暮らしていた時に、本当は手作り食が一番だと思っていたのですが、なかなかそこまで手が回らず、当時一番よいと思われる自然系のフードを与えていました。
今考えると、ただ自分が怠けていただけなのかな・・・・と反省しております。
くれぐれもご家庭で家族としてワンちゃんと暮らしている方は、1キロ1,000円前後のドッグフードは与えない方がよいと思います。

ドッグフードにはその商品をよく見せるために、パッケージにいろいろな能書きが書かれています。
安全性や内容物の豊かさ、まるで完全食のように記載されています。
ふつうに考えてみてください。
1キロ1,000円程度で販売されているドッグフードは、材料と調理代を合わせて100円前後の計算になります。
1キロ100円前後の原材料で、何が作れますか?(乾燥させるので、肉の重さは1/3に減ってしまいます)
そこに入っているのは、どんなお肉だと思いますか?
ただ同然か、或いは副産物を多く含んで量を出している以外考えられません。

実際、アメリカの工場を見学してきた知り合いにも話を聞きました。
病気やケガで値段がつかない動物の肉が、工場内の床にそのまま山積みにされていたそうです。
その肉から菌を排除するためにかなりの高熱で処理し、ワケのわからないタンパク質の塊にし、あとからビタミンE(酸化防止のため)、他ビタミン類を添付し、作っているそうです。
そうですよね。それくらいのことをしなければ、1キロ100円前後で作るのは不可能です。

全てのメーカーがそうだとは思いませんが、これがドッグフード事情です。
まだみなさんはこのようなワケのわからない物を自分の家族であるワンちゃんに食べさせますか?
こういったフードを食べさせ続けると、個体が小さく成長の早いワンちゃんに、あとあと影響が出てきます。

汚染されきった肉、添加物、農薬がついた野菜や穀物類、調理時に入る金属類、それらで作られコンテナに乗り、遥々と20日〜30日かけて日本にやって来ます。
着いたと思えば開封され、小袋に詰め替えられます。
その時点でどんどん酸化は始まっています。
航空便で運ぶ以外は(船便の5倍くらいの運賃)、私達の手元に届くのは作られてから約1ヵ月半くらい経っています。
ぼくはそれを大切なワンちゃんにあげようとは思いません。
ただカロリー合わせの危険なフードとしか思えないからです。

だから今ぼくは、自分の目で選んだ素材(有機野菜、自分が食べないような高級な肉、ハーブ類)を使用し、作っています。
素材自体にも生きた力があり(ミネラルが豊か)、我が家の3ワンは今までよりもイキイキとしています。
自分のワンちゃんをペットではなく家族と思うのであれば、人間の子供を育てるのと同じように愛情のこもった手作り食をおすすめします。

次回のかつ丸の話は、手作り食レシピをご紹介します。




vol.22 2003/06/13

《ドイツ発》

こんばんは、かつ丸です。
先日、ぼくの友人がドイツのワールドショーに行って来ました。
ドッグショー以外にドイツのワンちゃん保護施設など数カ所周り、日本との差を肌で感じて来たようです。
Vol.18で、近隣諸国のワンちゃんまでも受け入れ、リフォーミングして里親に出しているという話をしましたが、どうやら本当でした。

知る限り、ドイツの処分犬はゼロだそうです。
日本は50万頭以上も年間で処分しています。
命に対する国民の意識づけがドイツとはまるで違うようですね。
ドイツはみなさんもご存知の通り合理的で、法律等も大変厳しくできていて、それを小さい頃から教育(概念)を身につけているかからでしょうか。
活魚のさばき方まで法律で決まっているそうです。
ちなみに、日本円で年間 数千円から十万円くらいまで、ワンちゃんに税金がかかっています。(大きさ・種類による)

ぼくは目標に掲げているひとつとして、「日本における処分犬ゼロ」というのがあるのですが、法律を変えることはもちろん、日本人の意識改革、命に対する精神文化、これらを変えていかなければ一向に処分犬は減らないとつくづく感じました。
科学合理主義、商業主義・・・そのおかげで便利になって暮らしやすくなったことも多々ありますが、逆に失ったものも多いようです。
本当に大切なのはなにか、みんなわかっているはずなのに目をつむってはいないでしょうか?

処分犬がこんなにたくさんいるという現実を全く知らない人、知っていても何もしない人、既に現実を変えようと行動している人。
ぼくは知っているので行動していきます。
なぜなら日本が好きだから、そして犬が好きだからです。




vol.21 2003/05/30


こんばんは、かつ丸です。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
ノミ、ダニなどの虫も活発になってきています。
散歩中の熱中症にも気を付けましょう。

ぼくの住まいの側に大型ペットショップが2件オープンしました。
どちらもチェーン展開しているお店で、期待はしていなかったのですが密かに望みを持って散策して参りました。
予想を遥かに超えるワンちゃんの扱いと犬種の悪さに怒りが込み上げてくる程でした。
ぼくがワンちゃんを見ていると、20歳くらいの女性店員がニコニコ笑いながら近付いて来て接客しはじめました。
「このコかわいいでしょ?おにぃさんにはこの犬がピッタリ!」
おにぃさん呼ばわりされたまではよかったのですが、指を差したワンちゃんは、ガリガリに痩せ、ショーウィンドウにやっとこ入るような感じのアイリッシュセターの仔犬でした。
何がぼくにピッタリだと感じたのだろうか?
「これすぐ大きくなっちゃうでしょ?」
とぼくが聞いたら、慌ててその場を去ってしまいました。

値段が表示されてなく、「●●ちゃん価格」と書いてあるチワワ2匹がいたので、
「●●ちゃん価格とはなんですか?」とたずねると、
「高いワンちゃんは値段を公表してないんです。」と答えました。
「ちなみにおいくらなんですか?」と聞くと、
「48万円と50万円です。」と答えました。
ぼくがそのワンちゃんに値段をつける立場だとしたら、12万円と13万円くらいです。
仕入れは10万円。
なぜかと言うと、まず血統も明らかでないしよくない。
48万円のコはノーズが非常に長く、顔つきもチワワの顔をしていなかったのです。
50万円のコはノーズが異常に短く、見るからにオーバー(歯の噛み合わせ)でした。
2匹ともスタンダードからはかけはなれていました。
でも知らない人はブームにのって買ってしまうんでしょうね。

他十数匹のワンちゃんも繁殖屋さん、もしくは自家繁殖(素人)から仕入れて来たようなコを販売していました。
そのワンちゃん達は単なる見せ物になっていて、体調を壊しているようなコも何匹かいました。
このような販売の仕方に関して、以前から問題視しておりましたが、今尚ペットブームのあおりでこのようなペットショップが増え続けていることはとても悲しい現実です。

また、インターネット等でも生体をオークションにかけたり、大きな組織を装ってネットショップでの仔犬の販売をしてる人も増えているようです。
ワンちゃんの相場等を知る上ではある意味参考になりますが、直接仔犬を見て触って、売り主と会って会話をしないとあとで後悔することになるかもしれませんね。
特にネット販売の場合は安価であったり、簡単に購入しやすいので魅力はあるかもしれませんが、そこには落とし穴がいっぱいあります。
専門家でもない人が、マニュアルを見ながらメールやFAXを送っているのです。

ネットショップや大型ペットショップでワンちゃんを購入するのは、ぼくは絶対に反対です。
欲しい犬種があらかじめ決まっている方は、その犬種を専門的にブリーディングしている方(ブリーディングのモットー等も参考にする)を探して行くと、ある程度しぼられてきます。
今後、家族として受け入れるコ達だからこそ、時間をかけて選択しましょう。
また、犬種にこだわらず犬全般が好きならば、里親としてワンちゃんを迎え入れるのも1つの方法です。
貴方が迎え入れてくれるのを待っているコ達が日本には残念ながらたくさんいます。

今週友人がドイツのワールドショーに行って来ますので、ドイツのワンちゃん事情を近々UPします。